その家を訪れたのは折しも満月。月明かりに照らされた家は白銀に輝き、窓から漏れるアメ色の光は青い夜空にやさしく溶ける。どこか幻想的で暖かい。唯一、玄関横の小窓から漏れる光はマリンブルー。私たちに何かを期待させる。
扉を開く前から物語は始まっていた。
扉を開く前から物語は始まっていた。

家路を急ぎたくなる。そんな気持ちにさせる佇まいだ。

扉を開けると、鮮やかなマリンブルーの水槽と色とりどり熱帯魚たちが私たちを迎えてくれた。

魚たちとの対話も大切な時間のひとつだ。
長年、海に魅せられてきたオーナーにとって、常に生活の中心に海は存在している。
玄関の扉を開けるとそれはすぐに理解できる。まず、壁に美しくディスプレイされた青く輝く水槽が目に飛び込む。水槽の中では色とりどりの珊瑚の周りを嬉々として泳ぐ熱帯魚たち。まさにそこは南国の海だ。
玄関やリビングに続く通路にはサーフボードが立て掛けてある。ただのオブジェではない。ワックスの厚い塗痕が、いくつもの波に連れたってきたことを物語っている。サーフィンを通じて直接、波と語り合って来たオーナーの海への強い想いが家中に満ちていた。
そんなオーナーの手によって見いだされた数々の品は、海というキーワードのもと家の中で新たな役割を持ち、それぞれの価値を高め合うように呼応しあいながら独自の調和をはかっているかのようだった。
「“こうしたいんだけど”ってことは必ず相談するよね。」オーナー夫妻はそう話しながらそろってうなずいた。
なぜ、ここまでバランスのとれた空間なのか。取材中感じていた疑問はその言葉で理解した。
夫婦が共通のセンスを持つのもさることながら、何でも相談しあう関係を築けていること。そして、互いが持つ別々のエッセンスに関しては認め合い、空間ごとにメリハリをつける絶妙なタイミングを感覚として持ち合わせているからだ。もうすぐ、オーナー夫妻にも新しい命が誕生するそうだ。潮騒の音が聞こえる家に、明るく元気な声が響きわたる日は近い。
なぜ、ここまでバランスのとれた空間なのか。取材中感じていた疑問はその言葉で理解した。
夫婦が共通のセンスを持つのもさることながら、何でも相談しあう関係を築けていること。そして、互いが持つ別々のエッセンスに関しては認め合い、空間ごとにメリハリをつける絶妙なタイミングを感覚として持ち合わせているからだ。もうすぐ、オーナー夫妻にも新しい命が誕生するそうだ。潮騒の音が聞こえる家に、明るく元気な声が響きわたる日は近い。









